迎えた選手権、戦前の予想通り流通経済大柏習志野八千代といった強豪と共に千葉4強に名を連ねると、準決勝で八千代を撃破し決勝進出。対峙したのは4年ぶりの出場を目指した流通経済大柏だった。しかし、試合は2点リードしながらDF小川諒也(FC東京新加入)らにゴールを許し総体の悪夢が蘇る逆転負け。この瞬間、“イチフナ”の2014シーズンが閉幕。試合終了後、これまで主将としてチームを牽引し続けたCB藤井拓が失意の中、小川に千羽鶴を託していた姿は印象的だ。

 名門はプライドを胸に新シーズンへと走り出す。すでに昨年末に行われた横山杯全国ユース招待サッカー大会、先月行われた第15回新春高校サッカー強化研修大会時之栖カップと、2つタイトルを獲得。昨年からトップチームでプレーするMF椎橋慧也、MF古屋誠志郎のダブルボランチをはじめ、1年生ながら起用されたMF高宇洋ら好選手が顔を揃えるだけに注目度は高い。名門にとって今年は復活の1年となるのだろうか。

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