1年生守護神として注目されたGK山ノ井拓巳がファインセーブを連発して見せれば、主将DF石渡旭が統率する3バックはハードワークを継続。さらには彼らがチームにもたらす安定した守備をベースに、大会優秀選手の一人、MF名古新太郎や大会終了後、高校サッカー選抜にも選出されたMF旗手怜央らが随所で華麗なテクニックを披露しゴールに迫った。攻守にアグレシッブさが際立った静岡学園は初戦で佐賀東を相手に6ゴールを奪う怒涛のゴールラッシュを見せると、3回戦では東福岡撃破に成功しその注目度は一気に上昇。準々決勝で日大藤沢に惜敗したものの、静岡王者は例年とは一味違うスタイルで8強入りを果たした。

 いよいよ久しぶりの王座奪還の夢が託される来季、チーム浮沈の鍵を握るのは前述の山ノ井、旗手に加え、2013年の国体を経験し3月の第30回静岡県ヤングサッカーフェスティバルでは静岡県選抜にも選ばれたMF加納澪ら。総体、選手権での日本一はもちろん、昨シーズンは惜しくも2位に終わったプリンスリーグ東海制覇にも期待が懸かる。

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