夏の頂点を決める熱き戦いはついにファイナルの時。決勝の舞台、山梨中銀スタジアムのピッチに立つことが許された両雄が争うのは“日本一”の称号。決勝戦の行方やいかに。

 過去2度阻まれてきた決勝戦のピッチ。念願の舞台にようやく立つことができるのは大津。準決勝では得点ランキング2位の坂元大希のゴールで前橋育英との激戦を制した。振り返れば準決勝に限らず苦しい戦いが続いた今大会。2回戦では立正大淞南をPK戦の末破り、3回戦では初芝橋本に2点差を追いつかれる展開も、終了間際坂元大希のゴールで勝ち越して勝利を収めた。5試合を経験、そして強豪を撃破した自信は確実に大津イレブンに浸透している。未知数な決勝の舞台だが、堅守から主導権を握ることができればおのずと勝機は見えてくるだろう。

 迎え撃つは5試合で奪ったゴールは他を圧倒する22点。破壊力抜群の攻撃力でそうそうたる強豪を撃破してきた東福岡作陽鹿児島実青森山田らの夢を打ち砕いてきたゴールラッシュはまさに圧巻。得点ランキングトップをひた走る木藤舜介は、準決勝青森山田戦でも今大会8点目となるゴールを決める活躍で好調をキープ。決勝でもチームの命運を握る一人、背番号9を背負うストライカーは優勝と自身の得点王の2冠獲得へ向けて視界良好だ。また、準決勝では累積警告のために出場停止だったキャプテン、そしてエースである中島賢星も戻ってくる。大一番を前に精神的支柱が戻りタレントが揃った東福岡はこの一戦、やや優位な立場に立つことになるか。

 九州勢対決”が実現した今大会決勝。歓喜のホイッスルとともに喜びの色に染まるのは97年以来2度目の優勝を狙う福岡県代表、赤の東福岡か。それとも悲願の初優勝を目指す熊本県代表、青の大津か。明日8日16時、運命のキックオフを迎える。

高校サッカー総体のレポート日程、特集コラムは以下より。

▽総体2014年観戦レポート
高校総体2014年観戦レポート
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平成26年度全国高校総体サッカー日程結果
▽総体2014年特集
高校総体2014年特集コラム

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