■日大豊山対保善

 ピンクのユニフォームに身を包み、この2回戦に登場する日大豊山。一次予選初戦で、14ゴールを叩き込むこれ以上にない最高のスタートを切るとその後も順調に勝ち上がりチームが第一目標として設定する「都大会進出」を決めた。続く2次予選初戦でも成城学園を延長の末2対0で下した日大豊山はベスト8進出を賭けたこの一戦でどんなサッカーを見せてくれるのか。そこに立ちはだかるは保善。3試合を戦い17得点無失点と圧倒的な強さで1次予選を勝ち上がると、2次予選初戦では同じT3リーグに身を置くかえつ有明を3対2で下して駒を進めてきた。過去にはブロック3位(第81、83回大会)にまで登りつめた実績も持つ保善。チーム理念である「継続は力なり」を胸にイレブンは躍進を狙う。 

■東京朝鮮中高級学校対成立学園

 2回戦では“もったいない”対戦が実現した。共にT1リーグで凌ぎを削る東京朝鮮中高級学校成立学園の一戦。まずは昨年逃した8強入りを狙う東京朝鮮中高級学校。リーグ戦で得点を量産しているハン・ヨンテら前線には速さと強さを兼ね揃えた選手が並び、今大会初戦でも正則学園に3対2で打ち勝つなどその攻撃力は圧巻。今シーズンを通してやや守備面に不安を覗かせていたが、先月後半のTリーグではそれまで無敗を誇っていた実践学園戦、そして選手権の前哨戦とも謳われた成立学園戦に連勝し仕上がりの良さが際立っている。2年ぶりのベスト8へ向け視界は良好か。対するは4-4-2の布陣から繰り出す完成度の高いパスサッカーで旋風を巻き起こし、総体では準優勝に輝いた成立学園。司令塔上田悠起を始め攻守で充実の戦力を揃えるだけに今大会でも間違いなく優勝候補の本命に位置づけられる。目標である“全国制覇”に向けてここで立ち止まっているわけにはいかない。速攻の東京朝鮮中高級学校に対して中盤からの組み立てを基本とする成立学園の攻撃。両者が繰り広げる攻撃の応酬が予想される中で、ポイントとして両サイドの攻防を挙げたい。“サイドを制す者は試合を制す。”注目の好カードの結果やいかに。

 尚、高校サッカー選手権2次予選は、2ヶ月に及ぶ戦いを経てA、Bブロック共に11月15日に決勝戦が予定されている。

Aブロック組み合わせ・結果

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