スタンドも一体となった勝利

■都立東久留米総合対國學院久我山レポートはこちら!

 激戦必至、準決勝全4試合の中で最大の注目カードとして位置づけられた第二試合。大観衆が詰め掛けた中、連覇、そして6度目の優勝を目指す國學院久我山と3年ぶり3度目の全国を目指す都立東久留米総合の対戦。

 試合を決めたのは王者の前線に堂々君臨する1年生FWだった。スコアレスで迎えた前半終盤、背番号9を背負うルーキー澁谷雅也の右足から放たれた一撃で先制。殊勲のゴールで前半にリードを奪った國學院久我山がこの1点を守りきり勝利を収めた。

 唯一の得点をもたらした澁谷の活躍とともに國學院久我山の勝利の要因に挙げられるのは主将を務める内藤健太ら4バックを敷いた守備陣。試合を重ねるごとに安定感を増す伝統の堅守がシステムを変更しても機能。強力な攻撃力を武器にここまで勝ち上がってきた都立東久留米総合の反撃をシャットアウトする会心の勝利に加え、2回戦、準々決勝に続く3戦連続無失点というおまけも付いてきた。

悔しさを超えて前へ

 一方、王者にあと一歩及ばず惜敗した都立東久留米総合。この日もバリエーション豊かな攻撃から多くのチャンスを作り続けたがゴールには至らず。それでも多摩大目黒都立駒場ら難敵を倒し西が丘まで辿り着いた強さをピッチ上でいかんなく発揮。この悔しさは2014シーズンの公式戦ラストマッチ、今月16日に行われる優勝の懸かったT2リーグ最終戦にぶつけたい。

 実力校が顔を揃えたBブロックを見事に勝ち抜いた実践学園國學院久我山。15日、両雄が激突する決勝ではどんなドラマが待ち受けるのか。尚、決勝戦の展望については後日配信予定。

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