また、4-4-2のシステムを敷く両チームの対峙で注目はダブルボランチのマッチアップ。星陵の中盤には前回大会も経験したMF前川優太とMF平田健人の2人。足元の技術に定評がありチャンスを演出する前回大会優秀選手前川と、鉄壁を誇る4バックの前で黒子に徹しながらも好機と見るや積極的にゴール前に顔を出す運動量豊富な平田はコンビネーション抜群。この2人の展開力は両サイドを有効に使った幅広い攻撃をストロングポイントとするチームにおいて生命線となるだろう。一方、前橋育英の中盤に君臨するは言わずと知れた今大会屈指のゲームメイカーMF鈴木徳真。正確無比な長短のパスでチームを支える背番号14は、準決勝で自ら起死回生の同点ゴールを決めるなど絶好調。コンビを組むセンス溢れるテクニシャン、MF吉永大志と共に攻守に効いたプレーが求められる。

 近年を振り返れば3年連続で延長戦まで縺れ込む激闘となっている決勝戦。埼玉スタジアム2002での初決戦を制し歴史に名を刻むのはどちらの名門か。初の全国制覇を賭けた運命の瞬間は刻一刻と迫っている。 

▽選手権データ
星稜
■年、回数:16年連続25回目
■結果:全4試合6得点1失点
2回戦 vs鹿児島城西 0-0(PK:5-3)
3回戦 vs米子北 2-1
準々決勝 vs履正社 1-0
準決勝 vs日大藤沢 3-0
■監督:河崎護

前橋育英
■年、回数:2年ぶり18回目
■結果:全4試合7得点2失点
2回戦 vs初芝橋本 1-0
3回戦 vs山梨学院高等学校 1-1(PK:6-5)
準々決勝 vs京都橘 4-0
準決勝 vs流通経済大柏 1-1(PK:5-4)
■監督:山田耕介

▽登録メンバーはこちら
星陵・登録メンバー
前橋育英・登録メンバー

【高校サッカードットコム】
ドットコムTwitter
ドットコムfacebook