【東海】
 通算25度目の全国挑戦となった岐阜工、県予選決勝で名門四日市中央工を破り初出場を決めた宇治山田商が早々と大会を去り、3年ぶりに全国の舞台へ帰ってきた中京大中京も2回戦の壁に阻まれた東海勢の中で一際存在感を放ったのは静岡学園。サッカー大国復権の期待を背負って4年ぶりに挑んだ今大会は初戦で佐賀東を相手に怒涛のゴールラッシュを披露。優秀選手にも選出されたMF名古新太郎、MF旗手怜央らのゴールで6対0と最高のスタートを切ると、3回戦では東福岡撃破に成功しその注目度は一気に上昇。準々決勝で日大藤沢に惜敗したものの、技巧派集団と謳われる名門は例年とは一味違うスタイルで8強入りを果たした。伝統的な個での状況打開が随所で見られる攻撃に加え、より一層の輝きを放ったのは守備。1年生守護神山ノ井拓巳と主将石渡旭が統率する3バックを軸にピッチに立つ11人がハードワークを継続し勝利を重ねた。全国制覇を果たした95年度の復刻ユニフォームで臨んだ今大会の静岡学園、準々決勝で散った王座奪還の夢は来季以降に託される。

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静岡学園(静岡)
中京大中京(愛知)
岐阜工(岐阜)
宇治山田商(三重)

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