県立浦和 本田哲也監督(写真=河野正)

――『浦高の部活動に係る活動方針』の中に、「できるだけ短時間に、合理的で効率的で効果的に取り組むこと」とあります。これに準じて練習時間は2時間と決めているのですか?

 それを意識したことはありませんが、1日2時間やれば十分だろうという判断からです。勉強への配慮は少しだけですが、(理解度が高く、集中力のある)浦高生だからこそ2時間でOK、ということもあります。私はサッカーが一番うまくなるのはゲームを通じてだと思っているので、ゲームをたくさん経験させることがベースにあります。戦術的なエッセンスは重要ですが、トレーニングというのは(戦術を)整える部分ではないかと考えるのです。①ゲームプランを固め、こういう方針で戦おうという意思確認②ハードワークして全体で負荷を高める③セットプレーの確認――これで十分です。練習は何をやるかではなく、どうやるかがカギを握ります。あとはセルフ(自主練習)ですね、選手はセルフを通じてうまくなるものです。

――セルフは重要なんですね。

 毎日居残りでボールを蹴っている選手は、やはり伸びてきます。

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