チームの勝利に歓喜する

 ハットトリックを決めたことについて聞くと「今週はずっと練習とかで調子が悪くて、親とかチームメイトと話をしていた時に“あまり10番を背負いすぎるな”と言われて。それは(先輩の肥田野)蓮治くん(=桐蔭横浜大)にも言われていて。自分が決めて勝つといういちばんいい形で終わることができればいいと思っていたが、自分が決めなくてもチームが勝てればそれでいいと思うようになった。ただ、今日は自分の結果(ハットトリック)で勝てたということが率直にうれしい」と思いを口にした。

 関東一はプリンスリーグ関東2部所属のため、関東大会予選は不参加。インハイ予選もシードのため、この日の2次トーナメント準々決勝が初戦。すでにトーナメントを苦しい試合を経験している相手に苦戦を強いられるかと思われたが「先週、駒澤大学高等学校さんと練習試合をして、1-3で負けて。東京のチームとの久しぶりの試合だったし、そこからみんなスイッチが入ったというか。今日のアップの時も、正直みんな緊張を隠して盛り上げていた。自分は緊張する方なので、会話などせずに自分の世界に入っていた。ただキックオフの笛が鳴って自分のファーストシュートが1点目のゴールだったので、あれで全部自分もチームも持っていけた。最初は硬くてロングスローとかCKとか相手に押し込まれたがそれは想定内。立ち上がりは全員でしっかりやろうと練習していた。本当に今日のゲームは練習通りだった。今日は全員で取った勝利だと思う」と完勝の理由を説明。

 全国大会まであと1勝と迫ったが「ここ数年、関東一は夏(インターハイ)に行けていない。この夏に全国に行ければ、先輩たちと同ラインという感覚。次に勝って全国大会で結果を残し、先輩たちに恩返しができればいいかなと思う」と思いを語った。

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選