試合終了後に健闘を称え合う両チームの選手たち

 終了間際の押し込まれた場面については「(準々決勝の)國學院久我山戦のように終了間際に失点してしまうのかなと思ったけれど、そこは気持ちで、最後は体を張ってみんなで守ってくれた。シュートブロックしたDF大田知輝などは本当はボランチの選手だけれども、CBやらせてもあそこまでやれるというのはクレバーさや経験というか。成長がうかがえるプレーが多いし、彼のプレーで助かっている。それは大田だけじゃなくてMF押川(優希)やMF田中(遥稀)、FW伊藤(聡太)、FW齊藤(慈斗)の縦のラインはウチの生命線だし、地味だけどGK川瀬(隼慎)にしても安定感はある」と選手の成長を賞賛。

 続けて「ただ川瀬はもっとしゃべれる(=コーチング)ようになってほしい。今年試合を見てきて“素晴らしいGKだな”と思ったのは三菱養和SCユースの町田(佳祐)くん。彼のコーチングや声掛けはもう抜群、素晴らしい。川瀬も同じところ(三菱養和SC調布ジュニアユース出身)で育っているんだからああいう風になってほしいなと思っているし、もう1ランク上に行かないと。コーチングはすべてだと思うし、ピッチの中で唯一全体を見れるのはGKだけだから、そこはもっともっとやってほしいという気持ちもある」と、レベル向上のための注文も忘れない。

 試合に勝利し2大会連続のインターハイ出場を決めたが「(自身が)監督になってからは全国でまだ1回も勝っていないので、まずは1勝を目指して。ただ選手的には“全国に出るのは当たり前”で、彼らが“全国大会を制覇するんだ”と言っている以上、それに向かって準備するだけ。40日間あるから、また(レギュラー争いも)競争ですね。プリンスリーグも(インハイまで)あと3試合あるし、そこも結果を残してきっちりとやり切らないと。プリンスも今年は残留ではなく上を目指そうということでスタートしているので。もう死に物狂いでやります」と決意を語った。

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選