2回戦では前回王者の青森山田を打ち破った(写真=風間久志)

 3回戦の丸岡(福井)戦は3-2での劇的勝利。序盤から押し込んでいき8分にMF藤崎巧士のCKからDF大田知輝がヘディングで合わせて先制するも、前半アディショナルタイムにワンチャンスをモノにされて同点とされ、その直後には逆転ゴールを許す苦しい展開に。しかし後半に入ると、52分にCKからDF島貫琢土がヘディングシュートを突き刺して同点とすると、終了間際の70+8分にMF田中遥稀が直接FKを決め3-2で勝ち越し。直後に試合終了のホイッスルが吹かれた。

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 準々決勝の岡山学芸館(岡山)は4-2の打ち合いに。7分に右サイドからのFKをDF大田知輝が押し込み先制すると、14分にはFW齊藤慈斗が追加点。16分に右CKから1点差に詰め寄られたが、後半に入ると大田知輝がヘディングシュートを決めて突き放し、61分には伊藤聡太が4点目をゲット。その後の反撃を1点に抑え4-2で勝利した。

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 そして準決勝では昌平(埼玉)との接戦を1-0で制す。同じプリンスリーグ関東1部でもしのぎを削る相手と一進一退の攻防が続いたが、61分に松本琉雅のシュートのこぼれ球に反応した山下凜が左足でネット揺らす。その後、DF梅木怜、GK川瀬隼慎を中心に昌平の攻撃をはね返し続け、今大会初の完封勝利を収めた。

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 決勝では、ここまで安定した戦いを見せている前橋育英を迎え撃つ。カナリア軍団は19大会ぶりの全国制覇を成し遂げ、名門の完全復活を証明できるか。

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)