守備でも運動量豊富に働いた(写真=多田哲平)

 咄嗟の判断で繰り出した柔らかなボールタッチもしかり、ボランチながら前方のスペースを見つけるや否や果敢に攻め上がった積極性は素晴らしかった。

【マッチレポート】狭山ヶ丘 vs 浦和南

 一方で得点だけでなく持ち味の守備でも貢献。運動量豊富に中盤を走り回り、浦和南のパワフルな攻撃を食い止めた。

 殊勲のMFを、西澤正仁監督も称賛する。

 「実は今週はコンディションを崩していて出すか出さないか迷っていたし、途中交代も考えていたんです。でも、それを払拭するランニングと技ありシュートでしたね。日頃から真面目に練習しているので、そういうところが献身性に表われていたかなと」

 1年次は選手権予選を戦う先輩を応援するだけだったが、2年生となった今年からトップチームでの出番を掴み、小さくない存在感を放っている。そんな進境著しい2年生ボランチのさらなる飛躍に期待がかかる。

(文・写真=多田哲平)

▽第101回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第101回全国高校サッカー選手権埼玉予選