中央学院を率いる濵田寛之監督(写真=多田哲平)

 普段の練習から個人技をとことん磨き上げるのが、中央学院のスタイル。1人1個ボールを持つメニューが多く、2人1組や3人1組のメニューでも、とにかくボールを触らせることを重視している。

【マッチレポート】流通経済大柏 vs 中央学院

 濵田監督は言う。

 「『練習は自分が上手くなるためにやれ』といつも生徒に言っているんです。こちらは上手くなるための2時間をセッティングしているだけ。素走りや筋トレはまったくやりません。ボールをたくさん触って、サッカーが好きだという気持ちを忘れず、『上手くなりたい、こういう選手になりたい』という気持ちを大事にしてあげる。僕らは日本一上手い選手を育てたい。今後どの監督さんの下でやるとしても、止める・蹴る・運ぶといった技術でその要求に応えられる選手をね。

 もちろんドリブルが嫌いな子もいると思うけど、それはそれでいい。うちはドリブルが注目されるけど、決してそれだけではなくて、ダイレクトパスやロングキックだって使う。11人全員でしっかりつなぐサッカーが、うちらしさ。試合はみんなのためにやる。上手い選手は周りを気持ちよくさせるプレーをしてほしいと。シュートが打てる場面で横パスを選択してもいい。そういう面白さを追求することを徹底しています」

 そうした積み上げてきた技術力に自信があったからこそ、流通経済大柏戦のアップセットに大きな驚きはないと指揮官は言う。

 「ゲームプラン通りでしたね。流経さんは走っても飛んでも強いので、それに合わせてしまったら負ける。だから11人でボールをつなごう、うちらしいサッカーをしようと。特にいつもとやることは変えていません。選手たちはゴール前でも焦らず、相手陣地に入った時に個人技を生かしながら自信を持って立ち向かえていた。後ろの選手も無暗に蹴ることはなかったので、非常に良かった。

 今回の選手権のテーマは普段通りにやること。どの相手にもこれまでやってきたことを半分以上出せと。毎試合メンバーは固定せず、『10』のうちの少なくとも『5』以上出せる選手20人を1週間で見極めて選んでいます。3年生を含めて本当に一生懸命に競争してくれていますし、今日もほとんどの選手が『10』に近いものを出してくれた」

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▽第101回全国高校サッカー選手権千葉予選
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