修徳が大成に勝利(写真=佐藤亮太)

 後半、特に終盤、大成の猛攻を受けながらもほぼ決定機を作らせなかったのは、こうした選手間のつながりの強さにありそうだ。

 これは選手同士だけでない。監督・選手のあいだも同じ。やはりはチームは監督を含めたファミリーだ。

 修徳で就任3年目の吉田監督。修徳中学からの教え子が多い、いまのチームは選手層が厚く、ベンチにもレギュラークラスが揃っている。それだけに起用への逡巡は絶えない。

 「きょうピッチに立たせてあげられなかった選手がほかのチームだったら、ピッチに立っているだろうかなという罪悪感が強い」と吉田監督。

 約12分間の囲み会見では自身のほとばしる熱情の行き場に困っているのではないか思えるほど、現チームへのひときわ思い入れの強さを感じた。

【次のページ】 修徳の強さの秘密 主将DF14島田侑歩が語ったファミリーの意味(4)

▽第102回全国高校サッカー選手権東京予選
第102回全国高校サッカー選手権東京予選