早稲田実業側のスタンド(写真=石黒登)

 「クロスとか、来た球をワンタッチでシュートに持って行く力は自分の中でも得意なプレーだと思っているので、今日そういう得意なプレーが出せて良かった」。この試合、自身のファーストシュートを得点に繋げ、これが決勝弾となった。

 準決勝からの舞台となった西が丘は竹内にとって憧れの舞台だ。「(西が丘でプレーするのは)今日が初めて。1回、大学の早慶戦で見に来ていて、いつかここでプレーしたいと思っていましたし、夢だったというか、楽しみにしていた」。その西が丘でチームを12大会ぶりのファイナルに導くゴールを奪ったのだから喜びはひとしおだろう。

 今大会はこれで3点目。それでも満足はしていない。「前回の(東京)朝鮮戦では決められていないので、そういうところは自分の足りないところなのかなと思っている。(その中でも)今日は決められたので、決勝でもしっかり点を決めてチームを勝たせられるようにしたい」。決勝の國學院久我山戦でも少ないチャンスを決めきり、チームを全国に導く。

(文・写真=石黒登)

▽第102回全国高校サッカー選手権東京予選
第102回全国高校サッカー選手権東京予選