歓喜の武南イレブン(写真=河野正)

 内野慎一郎監督は「体調不良者が大勢いたが、誰が出てもよくやってくれた。いろいろな選手を起用し、試すことのできる場になりました」と収穫のひとつを口にした。

 1回戦から準決勝までの3試合を無失点で勝ち上がり、決勝での2失点もオウンゴールなどで守備ラインを切り裂かれたものではない。選手が目まぐるしく入れ替わる中、4試合で7得点・2失点の数字は上々だろう。

 内野監督は浦和南とぶつかった準決勝が、これからの武南をワンランク上に押し上げる鍵を握ると見ているようだ。「このチームがあんな圧力を経験するのは初めてだし、あれだけセカンドボールを拾われたのは浦和南の圧力が上だったから。ものすごい圧力の中でも戦えるようにしたい」と先を見据えた。

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▽令和5年度埼玉新人戦(新人選手権大会)
令和5年度埼玉新人戦(新人選手権大会)