武藤崇志監督も「秋から冬にかけては、外でトレーニングができないので、体育館でひたすら技術練習やフィジカルトレーニングをしている」と積雪地域の練習事情を明かす。

 昨年プリンス北海道に昇格した北照には今大会5人の入学予定の新入生が帯同。「上級生たちが(新入生には)常に声をかけることを意識している。学年を超えた繋がりも多くて、新入生も同じ中学校だったりするので仲が良いです」(山崎)とチームの雰囲気も良好のようだ。

 「プリンスリーグでしっかりと勝つ」。その目標のために北照は強豪が集まる今大会に北海道から参戦。「色々なことに地域性が感じられる。九州なら九州の色がある。指導者の方の考え方では個を重視しているなと感じていて、僕も意識するようになった。選手も我々スタッフも色々な考えなどを取り入れられている」と武藤監督が話せば、山崎も「少しでも強豪相手に良い形を作りその形を持って帰る」と充実感を滲ませる。

  間もなく訪れる春。北照が新たなステージで輝きを放つ。

(文・写真=古部亮)

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