香芝、PK戦を制して歓喜の全国初勝利!藤枝東は度重なる好機生かせず涙

 熱戦の火蓋が切られた第94回全国高校サッカー選手権大会は31日、各会場で1回戦を開催。憧れの全国初戦、静岡県代表・藤枝東と奈良県代表・香芝の対峙は浦和駒場スタジアムにて定刻通りのキックオフを迎えた。

 ファーストチャンスは3回目の選手権挑戦にして記念すべき全国初勝利を目指す香芝
 開始2分、FKの流れから右サイド抜け出したFW東政徳がシュート。さらに7分にはFW竹末蒼大が右サイドを突破しシュートを放つなど3トップを起点に攻め込む。奈良県予選MVPに輝いたFW佐藤晴も躍動し、藤枝東ゴールに襲い掛かった。

 対する藤枝東も9分、右サイドからMF神谷太智の放ったシュータリングを機にチャンスを創出。
 県予選では準々決勝から決勝まで3試合連続ゴールをマークしたエースFW山田盛央を筆頭に1年生ながら2トップの一角を担うFW曽根大和、トップ下で攻撃のタクトを揮う神谷らが攻撃を牽引。18分にはCB久松真之が怪我のため早期交代を強いられるアクシデントに見舞われるも攻守において相手を上回った。

 試合は前半中盤以降、主導権を握る藤枝東に対しカウンターを狙う香芝の構図で推移。
 香芝は32分、早くもスーパーサブFW武藤巧真を投入するなど、先制点へ積極的な姿勢を打ち出す。前半終了間際にはGK藤井佑輝也のクリアからFW吉川大輝と繋いで最後は佐藤がシュートを放つなど、繰り出すロングカウンターには鋭さが散見。一進一退の攻防はスコアレスで前半を終える。

【次のページ】 スコアレスで勝負は後半へ!