25日、高校サッカー総体の東京1次予選、Gブロック決勝が駒沢第二球技場で行われ、2回戦で強豪帝京を下して駒を進めてきた東海大高輪台とGブロックのダークホース、正則学園が対戦した。ともに4-4-2の基本フォーメーションでスタートしたこの試合は、序盤相手の出方を覗うような静かな立ち上がりを見せる。

 その中で最初にチャンスを迎えたのは東海大高輪台。右サイド10番・野村浩輔のクロスをファーサイドで19番・土屋諒太郎がボレーで合わせるがゴール左へと外れた。東海大高輪台は右MFの11番・畠中一樹が中央に絞った形でポジションをとることが多く、FWの9番・渡邊夢大と10番・野村浩輔さらには、ボランチの7番・武市健太とのコミュニケーションからゴールを狙う形が目立った。しかし、前半はサイドでの個人のドリブル突破でしかチャンスを見いだせず、得点を奪うことが出来ない。

 対する正則学園も前線の選手の動き出しが遅く、思うように攻めることが出来ない時間が続くが、15分の左サイド4番・小泉直也のヒールパスから9番が放ったファーストシュートを皮切りに前線に張るFW10番・行木勇人のセットプレーからチャンスを迎えるもシュートまで持ち込めない。前半は互いにシュートに対する意識の低さを露呈し、ゴールは生まれず。スコアレスでハーフタイムを迎えることとなった。

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