(写真=森田将義)

我慢強い守備を続ける矢板中央の守りを崩しきれず、PK戦が間近に迫ったが、45+4分にはPA右でボールを持った小山のパスにMF10松村 優太(3年)が反応するも、倒されPKを獲得。このチャンスを松村自らが決めると直後にタイムアップの笛が鳴り響き、1-0で静岡学園が勝利した。

矢板中央は奮闘を続けながらも、残り1分で涙を飲む形となった。長江は「昨年もアディショナルタイムにロングスローでやられた。前半と後半の終わり方をしっかり考えてやってきたのに、今日もアディショナルタイムに決められたのは経験が活かせなかったからなので凄く残念です」と唇を噛んだ。

対する静岡学園は、日本一に輝いた1995年以来と24年ぶりとなる決勝進出。浅倉は「青森山田はプレミアリーグで優勝し、高校生でナンバーワンと言われているチーム。絶対にそこを倒したい。自分たちの攻撃をどれだけ発揮できるかがカギになってくる。サッカー王国を復活させるためにも絶対に優勝したい」と意気込んだ。

(文・写真=森田将義)

▽第98回全国高校サッカー選手権大会
第98回全国高校サッカー選手権大会