後半に入り、最初に仕掛けたのは4点を追いかける都立三鷹中等教育学校。ペナルティーエリア外からも積極的にシュートを狙うが、DFラインを高い位置で保ち、コンパクトなサッカーを展開する帝京の前に決定機を作り出せない。それでも前線からボールを奪いに行く姿勢が功を奏したのか、60分、相手のパスミスから11番・河内健哉がGKと1対1の局面を迎えたところで帝京DFのファールを誘い、PKを獲得。これを14番・巽健が確実に決めて1点を返した。

 勢いに乗った都立三鷹中等教育学校は71分にも右サイドの遠い位置からのフリーキックから2点目を決めて2点差まで追い上げるが喜びも束の間、75分、帝京は左サイドタッチライン沿いを3人がテンポの良いパス回しで崩すと、13番のセンタリングを14番が体で合わせ5点目を獲得する。
 それでも諦めずに果敢に戦う都立三鷹中等教育学校は終了間際の88分、センターライン付近からロングシュートを放つがクロスバーに嫌われゴールならず。

 結局、激しい点の取り合いとなったこの試合は5対2で怒涛のゴールラッシュを見せた帝京の勝利。17日に行われる高校総体予選、東海大高輪台戦に弾みをつける結果となった。