後半開始早々、朝鮮選抜がコーナーキックを獲得。DF25キン・キウが蹴ったボールを、MF24のムン・チヨンが頭で合わせて同点とする。

朝鮮高級学校選抜 vs 関東一(写真=滝沢ヤス英)

 この後、朝鮮選抜がフィジカルの強さを活かして果敢に攻撃を仕掛ける。関東一は積極的な選手交代によって戦況を変え、後半35分に右サイドから出たグラウンダーのパスを、スルスルとゴール前に上がってきたMF14神山寛尚が受けて、相手DFともつれながらシュート。これが朝鮮選抜のネットを揺らし、突き放した。

 終了間際、朝鮮選抜が関東一陣内でFKを奪い、中央で待ち構える味方に向かって蹴り込むが、関東一GKがキャッチして試合終了となった。

 記念すべき第1回目の『MIRERO FESTIBAL』は、招待チームの関東一が2-1で勝利を収めた。

 試合後、主催した在日朝鮮人蹴球協会のキム・ジェドン事務局長は「企画が持ち上がったのは7月の時期で、そのときはコロナの感染拡大があり、実現は難しいだろうと思っていました。しかし、徐々に感染者が減っててき、12月の初旬に開催できたのは本当に良かったです。これから2回、3回と長く続けていけたらと思っています」と感慨深く語った。

 また関東一の小野貴裕監督は「選手権を控えたこの時期に真剣勝負ができたのは、非常にありがたいことだと思っています。こういった社会的意義のある取り組みに参加できたということは、選手たちにとっても大切な経験となったと思います。お声をかけてくださったことに感謝します」と述べた。

 コロナ禍によって試合数が減少していた選手たちにとっても、いろいろな意味で貴重な一戦となった。

(文・写真=滝沢ヤス英)