敬愛学園 vs 流通経済大柏 (写真=小室功)

 どれほどの“電光石火”であったか。また、いかに珍しい出来事であったか。2得点ともスコアタイムが40+1分という事実が驚きを倍増させる。

 後半途中にもう一段ギアを上げるべく、榎本監督は“3人代え”を敢行。その采配がズバリ的中する。交代出場のMF堀川大夢(3年)がすぐさまダメを押し、流通経済大柏が勝利を決定づけた。

 くじけそうになる気持ちを奮い立たせる敬愛学園。60分にFW佐藤澪斗(3年)がペナルティーエリア内にまで潜り込み、ひとりかわしてシュートを放ったが、流通経済大柏のGK谷合善祇(3年)に阻まれた。

 雷雨の影響で、キックオフが1時間遅れたが、試合が進むうちに完全に雨もやみ、雲の合間から日差しが差し込んだ。敬愛学園を3-0で退けた流通経済大柏が準決勝に進出。次なる相手は日体大柏だ。それはつまり“柏ダービー”を意味する。注目度の高い千葉県総体予選。見逃せない戦いがまだまだ続く。

(文・写真=小室功)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)千葉予選
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