静岡学園 vs 富士市立

　後半に入っても主導権を握るのは静岡学園。1分、ゴール前でMF髙橋からMF6白井柚希(3年)へとパスが通ると白井がシュート。しかしこれは惜しくも外れる。後半5分は富士市立に好機。カウンターからボールを前線へと運ぶと、DF3大石康太(3年)が詰めゴールを狙うも、静岡学園GK1中村圭佑(2年)が飛び出しキャッチし、得点を許さない。

　その後は互いにチャンスを作りながらも得点を奪うことができない両チーム。スコアは動かず、試合は延長戦に突入する。

　延長前半もともに無得点で迎えた延長後半2分、静岡学園はゴール前に走り込んだMF髙橋がフリーの状態でボールを受けると落ち着いてシュート。これがネットを揺らし、ついに先制点を奪う。

　試合終了間際、富士市立はCKのチャンスを掴むと、同点を狙いGK17中野恒成(2年)もゴール前まで上がり全員攻撃を仕掛ける。しかしCKのクリアボールを途中出場の静岡学園MF7保竹駿斗(3年)が拾い、ドリブルで運び独走。無人のゴールへと流し込み2点目を奪う。

　すると直後に試合終了のホイッスルが吹かれ、静岡学園が2-0で勝利。富士市立との激闘を制し、連覇へ向け準決勝へと駒を進めた。

(文・写真＝風間久志)