県立浦和 vs 聖望学園 (写真=河野正)

 主導権を握っていた聖望学園は前半9分、1トップの下山駿輔(3年)がゴール前に持ち込んで先制ゴール。17分にはMF市原憐(2年)の蹴った右CKから吉岡のヘディングシュートで2点目を奪い、1分後に吉岡の左クロスを下山が合わせてリードを広げると、23分にもMF本間翔太(3年)がドリブル突破から決定的な4点目を蹴り込んだ。

 先制のチャンスを最初に迎えたのは浦和だった。前半4分、MF桑原幹弥(3年)がゴール前でフリーになり、決定的なシュートを放ったが、DFに素早くブロックされて惜しくも得点できなかった。

 前半の途中から防戦一方に追いやられると、マイボールになりかけても相手の厳しいプレスに遭って奪い返され、思ったようにパスをつなげなかった。

 聖望学園は後半3分、守備陣の裏に抜け出した市原がゴール右上のコースを狙った絶妙な一撃を沈め、勝利を決定づけた。

 後半の浦和は前半に比べてボールを保持する時間が長くなったものの、敵の守りを切り裂くだけの好展開とはならなかった。1回戦で山村学園に4-1と快勝し、3大会ぶりに2回戦へ進んだが、第95回大会以来のベスト16入りはならなかった。

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