しぶとく青森山田の攻撃をシャットアウト(写真=多田哲平)

 力強さが売りなのは青森山田だけでない。明秀日立もである。DF3飯田朝陽(3年)とDF5山本凌(3年)のCBコンビがしぶとくはね返していき、DF8長谷川幸蔵(3年)は運動量豊富にインターセプトを狙い、ボールを奪えばFW9熊﨑瑛太(3年)をターゲットとして素早く縦に放り込んで鋭いカウンターを浴びせた。

 スコアレスで前半を終えると、後半も青森山田に多くチャンスを作られたが、明秀日立は相手のプレスをいなしながら落ち着いてボールをつなぎ始め、少しずつ盛り返していく。MF7吉田裕哉(3年)は切れ味鋭いドリブルで相手の脅威となった。

 守備の固さは終盤に入っても相変わらずで、相手のクロスには時に10人が自陣深くに戻り、ゴール前に堅牢を築いた。

 そして、そのままスコアレスで後半が終わろうかというアディショナルタイムの70+3分に、その瞬間は待っていた。自陣でこぼれ球を拾った飯田のロングフィードが敵陣深くに落ちると、これに反応して飛び出していたのが48分から途中出場のFW10根岸隼(3年)。根岸は相手DFを振り切ると、GKまでかわして左足でゴールを撃ち抜いた。1本のパスで仕留めた、まさに電光石火の一撃だった。

 その後、間もなくして試合終了の笛が吹かれ、明秀日立が1-0で勝利。8月2日の高知(高知)との準々決勝へと駒を進めた。

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▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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