桐蔭学園 vs 法政二(写真=佐藤亮太)

 その答えらしきものはDF25新川浩都のロングスローだと思った。しかし、1-0で迎えたハーフタイム、法政二ベンチでは「失点以外に何か心配事はあった? いや全く問題ない」という自信ぶり。

 たしかに法政二は縦への素早い攻撃は見せていたが、桐蔭学園がうまく対応した印象だった。

 最後まで残った違和感と疑問符を桐蔭学園・八城修監督が答えた。

 「相手がまったくボールを奪いにこなかった」と。

 八城監督は続けた。「変な余裕というか……こちらがなんでもできてしまう分、結果、判断が遅れてしまった」

 「1点負けていたら普通は前に来るものだが、それでも相手は来なかった。『相手が来ない』『なにか変だ』そうした戸惑いもあり、試合が難しくなった。1点決めた自分たちがまるで負けているような感覚さえあった」

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▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選
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