桐蔭学園 vs 日大藤沢(写真=佐藤亮太)

 さらに延長戦でも決着つかず、PK戦となった。

 PK戦では両チーム2人目まで決め合って迎えた3人目。後攻の桐蔭学園が外す。続く4人目を双方が決め、迎えた運命の5人目。先攻・日大藤沢のキッカーが枠外に蹴り、イーブンに。

 後攻・桐蔭学園が決めれば、PK続行。日大藤沢は止めれば勝利というなか、GK野島佑司(3年)が見事に止め、約100分にわたるゲームに決着がついた。

 「いや~しんどかった。桐蔭さんはもう……お互い知っているので……さすがは八城監督」。試合後、囲み取材に対応した勝者・日大藤沢の佐藤輝勝監督から思わず本音がこぼれた。

 サイドから崩したい桐蔭学園。連動しながらパスをつなぎたい日大藤沢。これまで幾度となく対戦しているせいか、佐藤監督の言葉を借りれば、波長があう、お互いの特長を出しあえた試合となった。

 それだけに背筋が凍るようなピンチがない分、大きなチャンスもほぼない、膠着状態に。

 後半直後に失点したものの、すぐセットプレーで追いつけたのはチームの強さといえよう。

 そして決着となったPK。「PKもひとつ勝つための大事なツール。良い準備ができた」と佐藤監督は余念がなかった。

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