かえつ有明のMF山村櫂斗は鋭いドリブルで脅威となった(写真=多田哲平)

 これで同点とされたが、東海大高輪台の選手たちに焦りはなかった。交代策を講じながら再び流れを握ると、58分に左サイドのMF7吉田蓮(3年)のパスからFW9川上空(2年)の絶妙なスルーで相手を惑わし、最後はMF6塩原大和(3年)が豪快なミドルシュートを叩き込んで勝ち越し。

 さらに75分の右CKでは、橋口が直接ゴールマウスを捕らえてリードを広げ、3点目をゲット。そのまま3-1で勝ち切った。

 東海大高輪台を率いる川島純一監督は「バシッと上手くはいかなかったけど、慌てなかったですね。精神的にも戦術的にも柱となる生駒が前半にいなくなるアクシデントがあって、少しチグハグになりましたけど、選手をスライドさせて交代したら、彼らがよく対応してくれた」と振り返った。

 勝利した東海大高輪台は10月7日に日本学園との2回戦に臨む。

 一方でかえつ有明は、スタメンに3年生が3人と、下級生が主体だったが、それでも健闘。10番を背負う山村の突破力は相手の脅威となり、MF8笹倉大憤(3年)はキープ力と展開力を活かして攻撃を組み立てた。またGK1佐竹快翔(3年)は好セーブを連発した。

(文・写真=多田哲平)

▽第102回全国高校サッカー選手権東京予選
第102回全国高校サッカー選手権東京予選