好プレーを見せた都立東久留米総合のMF城地真翔(写真=志水麗鑑)

 都立東久留米総合が秀逸だったのは切り替えで、試合の主導権を握れれば細かいパスワークで攻め、劣勢になれば堅固な守備ブロックを形成してシンプルなプレーに徹する。巧みにゲームをコントロールした。

 一方の関東一はハイプレスで対抗。前線のチェイシングスピードも、中盤の連動も洗練されていたものの、相手にロングボールで回避されてプレッシャーがハマらない。前半終了間際に狙ったFW9長谷川凌翼(3年)の直接FKは、相手GKの好セーブに阻まれた。

 後半に入ると1点ビハインドの関東一が反撃。最終ラインから攻撃を組み立て、じりじりと敵陣に押し込む。ポゼッション率を高め、前半に比べてパスのテンポも良くなった。

 それでも都立東久留米総合は守備が大崩れせず、むしろ鋭いボール奪取からのカウンターに磨きがかかる。54分には右サイドをドリブル突破したMF13市原大幹(3年)がクロスを上げ、ゴール前でFW9佐藤佑哉(3年)がヘディングシュートを放った。

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▽第102回全国高校サッカー選手権東京予選
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