修徳が先制(写真=矢島公彦)

 先制に成功した修徳は俄然勢いが増す。攻撃では個々のプレースピードがグッと上がり、守備でもプレス強度が高まる。53分にはMF11大畑響道(3年)がミドルシュートを打つなど、積極的なチャレンジも目立つようになった。

 対する堀越は一瞬の隙を突かれ失点して劣勢に立たされたものの、丁寧にパスをつないでリズムを取り戻す。64分にはペナルティエリア内でルーズボールを拾ったMF渡辺が強烈ショットを放ち、その後もポゼッションとショートカウンターを的確に駆使してゴールに近づいていく。

 もっとも、修徳は受けに回ることなく、反撃に出てFWンワディケが2度チャンスを得る。67分には独走ドリブルで左サイドを駆け上がったFW10田島慎之佑(3年)のクロスから、70分にはペナルティエリア内での巧みなタッチで相手をかわしてからシュートを打ったが、どちらも決めきれなかった。

 白熱の攻防戦は最終盤に激しさが増し、とりわけ1点ビハインドの堀越が見せた猛攻は凄まじかった。すると80分にはMF渡辺のクロスからFW9髙谷遼太(3年)がヘディング弾。鮮やかなシュートで劇的同点ゴールを奪い、試合は延長戦に突入した。

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▽第102回全国高校サッカー選手権東京予選
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