東農大三 vs 川口北(写真=河野正)

 川口北はこの直後、丸田の左クロスを増田がきれいに右足で合わせて勝ち越し。19分に磯が打った強烈なシュートは、またもや小暮のファインセーブに阻止されてしまったが、この30秒後に丸田の最終パスを預かった途中出場のMF山口斗真(1年)が、決勝点となる3点目をゴール左に蹴り込んだ。

 東農大三は交代出場のFW新井寅之助(3年)が23分に絶妙の縦パスを配給。これを細田が確実に決め、30分にも細田が決定的な一打を枠内に飛ばしたが、GKの正面を突いてゴールを割れなかった。

 岩槻商から大量16点を奪って圧勝した1回戦に続き、東農大三にも3得点。池田一義監督は「5人しかいない3年生のためにも、1試合でも多く戦うことが今大会の目標。彼らにとことんやってもらいたい。1、2年生も同じ思いなんです」と話したが、これがシード校を倒した原動力となったようだ。

 この日の守備ラインは1年生と2年生が2人ずつだったが、試合ごとに顔触れが違うそうで、「とっかえひっかえやり繰りしています」と指揮官は苦笑い。しかし攻撃のベースとなるパスワークについては自信を持っているようで、「ボールをしっかり動かし、3タッチ以内で丁寧なサイドキックを使ってつなげるようになった」と胸を張る。

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▽第102回全国高校サッカー選手権埼玉予選
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