京都橘が制す

 21分、東山はロングスローと見せかけて短いスローインから味方とのワンツーから右サイドを抜け出した足立のクロスを、中央でDF海老原雅音(3年)が頭で合わせたが、惜しくもゴール左へ外れる。31分には京都橘が松本の蹴ったCKをファーサイドでフリーとなったMF久保翔大(3年)がヘッドを放つが、ポストに阻まれてしまう。37分、東山は足立のロングスローからFW大山遼斗(3年)がボレーシュートを放つが枠をとらえず、40分ハーフの前半は0-0で折り返す。

 後半に入って47分、京都橘は左サイドから久保がドリブルで持ち込むと、中央のFW西川桂太(3年)を経由して右サイドでボールを運び、走りこんだMF桐原惺琉(2年)がシュートを放つが、東山GK牧純哉(3年)のセーブにあう。

 そして51分に試合が動く。東山は左サイドからの折り返しを一度はクリアされるが、そのこぼれ球を拾ったところから中央でボールを持ったMF井上慧(2年)が豪快なミドルシュートを決めた。

 追いかける立場となった京都橘は、ここから反撃に出る。56分に西川がミドルシュートを放ち、58分には左サイドから松本のクロスがポストに、こぼれ球を拾ったDF大塚真沙渡(3年)のミドルシュートがクロスバーを直撃し、最後に西川がエリア内から放ったシュートもポストのわずかに外を外れていった。

【次のページ】 決勝 東山 vs 京都橘(4)

▽第102回全国高校サッカー選手権京都予選
第102回全国高校サッカー選手権京都予選