得点を取るしかなくなった仙台育英は52分にPA手前でFKを獲得。この決定機に村山が直接ゴールを狙ったが、ボールは惜しくもサイドネットをかすめてノーゴール。チャンスをモノにできずにいると、日本航空が再びセットプレーから決定機。58分に佐藤和の右CKを蹴ると、MF新谷颯太がこぼれ球に反応して追加点を奪った。

 あとは守り切るだけとなった日本航空は終盤に5バックへと移行。勝利への手綱を緩ませることなく、最後まで戦い切ったチームは2−0で快勝を収めた。

 試合後に仲田和正監督は「相手の角を取って、そこを起点にセットプレーを絡めて得点を奪うことが出来た。ディフェンスについても、リスクを負わずにシンプルに前方へと(クリアすることが出来た)」と、チームの出来に一定の評価を与えた。2回戦の相手はU-19日本代表の岩崎悠人を擁する優勝候補の京都橘。ここを突破すれば、7年前を上回る過去最高の3回戦進出となる。先人たちの成績を上回れるのか、明日の2回戦にも期待が掛かる。

 

(文・写真 松尾祐希)