向陽 vs 近大和歌山(写真=前田カオリ)

 準々決勝で敗退となった向陽は、今大会でベスト8まで勝ち進んできたチームの中で唯一、和歌山県リーグ2部に属するチーム。進学校のため、受験生となる3年生は夏に引退し、1、2年生だけで臨んだ大会だった。相手の攻撃を受ける時間も長かったが、チーム全員で献身的に守備し、最後まで戦い抜いた。田中海地監督は「リーグ戦では、近大和歌山のBチームに15失点して負けるような試合もあったけれど、今回はAチームを相手に5失点。選手たちはとても頑張ってくれた」と選手たちの健闘を讃え、「新人戦や来年の総体には同じメンバーで挑めるので、この経験を生かし、さらにチームとして成長していきたい」と前向きに語った。

 勝利した近大和歌山のキャプテン・神田は、前日に行われた初戦とこの日の試合を「自分たちのやりたいことを発揮できなかった」と振り返り、準決勝に向けて「もっと自分たちの持っている力を出し切れるようにしたい」と話した。

【次のページ】 準々決勝 向陽 vs 近大和歌山(3)

▽第102回全国高校サッカー選手権和歌山予選
第102回全国高校サッカー選手権和歌山予選