後半立ち上がりは、追う大宮東が積極的にゴールに迫る。後半開始2分、8FW番村本透が良い抜け出しを見せるも決定的なプレイには繋がらない。 同3分、MF9番高橋周平、MF16番塚田凌太と繋ぎ、FW18番小野寺へスルーパスが出るが、これはオフサイド。前半に比べ、守備から攻撃の切り替えが早くなり、パスも繋がるようになった大宮東。監督から「攻守切り替え早く」の言葉が飛ぶ。ハーフタイムにしっかりと修正してきたようだ。  

 一方の西武文理も後半12分、前半終了間際に入ってきた、FW22番島崎が強烈なミドルシュートを放つもキーパーがセーブ。  

 後半20分、大宮東フリーキックから、FW8番田口がヘッドを放つもこれはオフサイド。このへんから一進一退の攻防が続く。24分には、交代で入ったばかりの西武文理FW9番梅村秋典(埼玉県高校選手権2次予選にも出場し、前線の的として体を張り、チームに貢献していた。)が鋭い反転からシュート。これはキーパーにセーブされる。 

 後半29分、大宮東はFW24番関根海都とMF11番中澤颯を同時投入し、更に前から点を狙いに行く。同33分、MF11番中澤のフリーキックは左上隅を惜しくも外れる。続く34分、MF11番中澤、MF9番高橋、MF13番徳田健太郎と繋ぎ、良い位置でフリーキックをもらい、MF11番中澤がフリーキックを蹴るも、惜しくもバーをたたく。 

 猛攻受ける西武文理は、丁寧に繋ぐ代わりに大型FW9番梅村にボールを集める。FW9番梅村はしっかりとポストの役割を果たし、戦術に幅を与えていた。 

 そんな展開の中、大宮東に意地の1点が生まれる。後半42分、途中交代で入った24番関根のゴールが決まる。 

 しかし、ここで試合終了のホイッスルが鳴り、3-1で西武文理が勝利を掴んだ。前半の修正をして、後半大宮東がゲームを盛り上げるも、選手権で埼玉県ベスト8まで進んだ西武文理が地力で勝った。

 

(取材・文=石津大輝)