青森山田 vs 兵庫県選抜U-17

 この日の試合展開について、正木昌宜監督はこう振り返る。「90分の中で山と谷の振れ幅が広すぎる。当然、去年のチームでも駄目な時間帯はいっぱいあったけど振れ幅が狭く、ダメで落ちている時に“我慢”と引き締める選手がいた。でも、今は落ちたらみんなで落ちていく」。

 現状の課題が見られる一方、「乗るとみんなが乗るので躍動感が出る」(正木監督)のも今年のチームの特徴だ。21分に谷川の右クロスをファーのMF大沢悠真(2年)が合わせて先制すると、40分にはDF小沼蒼珠(2年)の左クロスをMF小山田蓮(2年)がヘディングで叩き込み、青森山田が2点リードで前半を終えた。

【次のページ】  青森山田 vs 兵庫県選抜U-17(4)