仙台育英DF面田凌(3年)はPKをきっちり決めて先制に成功(写真=小林健志)

 後半仙台育英は温存していたFW伊藤を投入する。これで得意のクロスからの攻撃が多く見られるようになり、明桜ゴール前で迫力ある攻めを見せた。そして54分クロスからゴール前で混戦になり、ボールを受けたのがこの日先発出場のFW佐藤裕(3年)。「後半伊藤と組んで、競れるしそらすのもうまいのでやりやすかった」という佐藤はこぼれ球に反応してゴールを奪い、再び明桜を突き放す。さらに62分DFライン背後に抜け出した佐藤がペナルティエリア内で倒されまたもPKを獲得。今度はMF中西大晴(2年)がPKを決めてリードを広げた。このまま3-1で勝利し、仙台育英が17日の参入決定戦へ駒を進めた。

 仙台育英城福敬監督は「後半、伊藤と(佐藤)裕で崩して行けて良かった」と伊藤の長身と、スピードのある佐藤の組み合わせがうまくいったことを喜んだ。伊藤とこの日欠場の菊地との長身2トップの破壊力が武器だが、「裕は抜け出しが脅威なので、今日結果を出したのは大きいです。武器になる奴が控えているのは大きいですね」と高さだけでなく、速さも武器として見せられたことは選手権にもつながると城福監督は喜んでいた。

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