聖光学院キャプテンDF鈴木悠真(3年)はこの日もチームを鼓舞し続けた(写真=小林健志)

 後半開始から聖光学院はFW吉田友樹(3年)を投入し勝負に出る。そして57分中盤でボールを奪ったMF小川大翔(3年)が「良い位置でボールを奪えて、相手のGKが前に出ていたので、シュートを打てば入ると思いました」とループシュートを放つ。これが決まって聖光学院が先制に成功した。

 東北生文大高は選手交代でFW早坂健(3年)、MF和氣瑛汰(1年)など攻撃的な選手を投入するが、やはり聖光学院の守りが堅くゴールを生み出せない。試合終盤には相手にPKを献上。87分吉田がPKを決めた。さらに90+3分コーナーキックからMF舘崎海翔(3年)がゴールを決めてダメ多し。3-0で勝利した聖光学院が17日の決定戦八戸学院野辺地西と対戦することが決まった。

 聖光学院山田喜行監督は「思いのほか難しいゲームになってしまい、前でおさまらずに前進してプレーできなかったのが要因です」と前半無失点で終えた状況を振り返ったが、「ラインが下がって消極的だったので、FWを代えたらおさまるようになりました」と吉田投入が効果的だったという。先制点の小川だが「選手権県大会の時よりもアグレッシブに前に出て行ってくれました」と攻撃参加を山田監督は讃えた。小川自身も「後半点を取りに行かなきゃいけなかったので、積極的にゴールに向かいました」とアグレッシブな姿勢が実ったことを喜んだ。決定戦は八戸学院野辺地西との対戦。「総力戦です。(青森県では)山田に何度も負けて、プレーオフも何度も負けていて悔しい思いをしています。簡単では無いですが、再昇格を目指してここまでやっとたどり着いたので、全力で勝ちたい」と山田監督は意欲を見せた。

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