大分鶴崎 vs 東海大福岡

「ひるむな!」
「ちょっと弱い!もっと強く!」

 試合中、東海大福岡のキャプテン、井上の声は何度もピッチに響いた。先制後も、点差が開いても、その声が途切れることはなかった。大敗してしまった大分鶴崎も選手個々のスキルは安定しており、大きく力が劣っていたわけではなかった。それでも切り替えの鋭さと強度では東海大福岡に後れを取ってしまったが、その差を作ったのがピッチ内の声かけだった可能性は否定できない。そして、その井上が先制ゴールを挙げたことで東海大福岡の勢いは増したのは間違いないだろう。

 キャプテンが大舞台で重責を果たした東海大福岡。堂々たる勝ち上がりも納得の試合だった。

(文・写真=藤原裕久)

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