神戸弘陵 vs 東山

 先に追加点を奪ったのは、東山。後半立ち上がり早々の36分、ハーフタイムより交代出場したFW山下ハルが右足を振り抜き、ネットを揺らす。神戸弘陵はセットプレーも含め、相手陣内でチャンスを作り、終盤には右サイドを駆け上がった阪上がクロスを出し、FW大垣颯楽がダイレクトで足を合わせる決定的なシーンもあったが、相手GKに阻まれてスコアは動かせず。東山が2-1で勝利した。

 目線を4月以降に置き、選手起用を「いろいろと試しながら」成長の機会として今大会に臨んでいた両チーム。勝敗はあれど、そこから得られるものもある。

 「力のある相手と対戦し、どこが自分たちのウイークポイントか、何を改善しなければならないかがはっきりした」と話した神戸弘陵の谷純一監督。この準々決勝においては、「試合内容は悪くなかったけれど、前半と後半の立ち上がりに簡単に失点してしまった。立ち上がりに最終ラインの判断をしっかりさせることと、作れていたチャンスを確実に決め切るだけの精度を高める」ことが具体的な課題として得られたという。昨年昇格を勝ち取ったプリンスリーグ関西1部での戦いに向け、「春休みをうまく使い、個人のレベルとチームとしてのレベルを高めていきたい」と語っている。

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▽第76回近畿高等学校サッカー選手権大会
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