試合風景

都立東久留米総合vs東京成徳大高

MF小菅の値千金の決勝弾で都立東久留米総合が2次Tへ!

 5月29日、 「平成28年度 東京都高等学校総合体育大会1次トーナメント」 ブロック決勝、水色のユニフォームで身を包む都立東久留米総合と紫色のユニフォームで挑む東京成徳大高の一戦が都立東久留米総合高校グランドで行われた。

 10時にキックオフの笛が鳴り響く。先にチャンスを迎えたのは東京成徳大高。8分にCK。この日トップ下に入ったMF山口真大の右足から放たれたボールはCB岩田理央の頭に落ちるがジャストミートできずゴール右に外れてしまう。前半は成徳大高がFW蓑田大和の高さとポストプレーから攻撃のリズムを掴む。サポートに入るテクニシャンMF山口真大とスピードのあるSH森合碧海が絡み攻撃に厚みを加える。

 13分、DFラインからのロングボールに反応したFW蓑田大和は並走するDFを吹き飛ばしてGKと1対1の場面を作るがシュートが正面に飛んでしまい都立東久留米総合GK村松健太がセーブ。17分、スローインからFW蓑田大和のポストプレーでSH森合碧海へ。PA外から強烈ミドルを放つがまたしても都立東久留米総合GK村松健太がファインセーブ。更に25分にサイドチェンジの長いボールから中央へボールを送るとボールを受けたMF入戸野耀がPAからシュート狙うもゴールを外れる。

 対する都立東久留米総合は26分にスローインから中央に切り込んだFW纐纈隆輝がシュートに持ち込むがゴール左に逸れる。都立東久留米総合はこの日初めてのビックチャンス。FW纐纈隆輝がGKと1対1を迎えるがこちらもGK小川峻尚のファインセーブでゴールを割らせない。スコアは動かず前半終了。前半は東京成徳大高が主導権を握っていたが得点を奪えず。対する都立東久留米総合は耐えきって前半を折り返す。

 後半は一転、都立東久留米総合のゲームに。2分、高い位置でボールを奪った都立東久留米総合はFW纐纈隆輝がフィニッシュ。GKに当たるもゴールに向かうボールは戻ったDFが懸命にクリアしゴールならず。3分にもゴール前の混戦から抜け出したSH下川晴がGKと1対1のチャンスを迎えるがものにできず。しかし7分にゲームが動く。右CKから中央に送ったボールはDFにクリアされるが、PA中央外で待っていたMF小菅友寛の足元に。これを右足で振り抜いたボールはグラウンダーでゴール左隅へと吸い込まれ都立東久留米総合が待望のゴール。前半押し込まれていた都立東久留米総合が先制点をあげる。失点直後から成徳大高は前へ前へ推進力を持って攻めるが東久留米が落ち着いて対応。逆に攻め込んでくる成徳大高が空けたスペースを上手く使い何度もゴール前にボールを運ぶ。その後は両チーム選手交代でアクセントをつけるが試合の流れを変えるまでには至らず、1点を守り切った都立東久留米総合2次トーナメント進出を決めた。

 

(文・写真 佐々木竜太)