試合展開は開始とともに両者真っ向勝負で挑んだ。両者激しい前からのプレッシングで、相手の思い通りにさせない時間帯が続いたが、時間の経過と共に成立学園が攻撃に糸口を見つけ始める。 前半24分、成立学園の11番窪田が右サイドで中に折り返すと、そのまま10番佐久間がトラップでスピードに乗り、中央突破からシュートを放つ。これが見事ゴールに突き刺さり1-0とする。更に同27分、11番窪田が巧みなヒールでボールを繋ぐと、28番八木橋が走り込んでいき、地を這うようなシュートを叩き込む。これで2-0とリードを広げる。

  成立学園はCBの2枚とボランチの8番鈴木を軸に、國學院久我山の激しいプレッシングを回避し、攻撃の時間を作ることに成功。16番京谷、11番窪田とスピードを活かした突破をサイドで見せると、トリッキーなドリブルを見せる10番佐久間が中央で攻撃に絡む。何とか前半のうちに点を返したい國學院久我山はプレッシングの勢いを高め、相手の陣地でチャンスを作ろうとする。するとそれが功を奏してか、前半34分、左サイドから放ったクロスが相手のオウンゴールとなり、1-2とする。前半は國學院久我山のお株を奪うポゼッションサッカーで成立学園がリードし前半終了。

  後半開始から、先にチャンスを作ったのは國學院久我山。 後半8分、國學院久我山の8番高橋が右サイドでボールを持つと、左隅に巻いたシュートが綺麗な放物線を描き、ゴールに吸い込まれる。これで國學院久我山は2-2とし試合を振り出しに戻す。そして、ここから試合は激化していく。両者ともにボールを奪いに行き、自分達でボールを動かしゴールに迫り、打ち合いになっていく。同14分、國學院久我山コーナーキックに2番保野友裕が強烈なヘディングを放つもこれはバーの上。勢いに乗る國學院久我山は同8分には10番宮本が左サイドでスルーパスを受け、シュートを叩き込み、遂に逆転に成功する。

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