後半開始と共に主導権を握ったのは東海大高輪台。10番本多が、ゲームメイクからチャンスメイクまでこなす。一方の暁星高等学校は、相手の好きにさせないために、セットDFと前からの連動した守備を使い分ける。リスクなしの遅攻から、ボールを相手のDFラインに奪いに行く。この作戦がはまり、上手く守れているように見えた矢先、後半18分、自陣からのコーナーキックからカウンターを食らい、東海大高輪台の8番志村に決められてしまう。11番村井悠人の身体を張った見事なポストプレーから、1-0で東海大高輪台がリードする。

 なんとか追いつきたい暁星高等学校はGK小熊、19番前田、13番小林が後ろから全員を鼓舞し、10番利田、4番中塚、9番廣田尚がそれに応えようと前線から追い立てる。すると後半アディショナルタイム、暁星高等学校が会場を沸かせる。ゴール前で放たれた9番廣田の強烈なシュートをGK横田が弾くも、12番石塚がそこに詰めゴールに押し込む。そして、ここで試合終了。東海大高輪台暁星高等学校の試合は暁星高等学校の劇的な同点ゴールにより、1-1で幕を閉じた。

 

(文・写真 石津大輝)