前半の勢いそのままに東京朝鮮中高級学校が攻勢にでる。後半開始2分にFW18番キムヒョンジュンがプルアウェイでMF11番プチウから上手くボールを引き出し左サイド敵陣深く進入してゴール前へクロスボールを送ると走りこんだ11番プチウがヘディングシュート。1度はブロックされるも再度頭で押し込んで同点弾。
 試合は技巧派の中盤がボール繋ぎながら攻め込む矢板中央とフィジカルを生かして陸空で肉弾戦を制する東京朝鮮中高級学校の構図に。互いにチャンスを作るもゴールを奪えず同点で試合終了かと思われたロスタイム。バイタルエリアで26番板橋にボールが入ると右足でカットインしながら相手をかわして右足一閃。ゴール左隅にネットを揺らし決勝弾。劇的な幕切れで矢板中央に軍配が上がった。

(文・写真 佐々木竜太)