後半開始と共に流れに乗ったのは関東一。後半12分、雨をものともしない様子で10番篠原がドリブルで中央を独走。スルーパスを受けた19番池田健太がつめるも、これはGK磐井にセーブされてしまう。同14分、関東一が遂に先制点を奪う。ゴール前の混戦の中、10番篠原がボールに詰めしっかりとゴールを決める。一方、相手エースに先制ゴールを許した都立東大和南は選手を入れ替え巻き返しを図る。ここまでチームを引っ張ったキャプテン6番植田に変えて、9番服部凉大を投入。その9番服部は2列目の位置で攻守に奮闘し、前線を活性化させる。

 勢いづいた関東一は後半24分、交代で入った12番古宇田旭が左サイドを突破し、上げたクロスに7番小関が詰めてシュートを放つもこれはGK磐井に止められる。続いて同26分、中央でボールを得た12番古宇田が10番篠原にスルーパスを出すと、キーパーと1対1を迎えた10番篠原がキーパーをギリギリのとこでかわし、クロスを上げると、中で待っていた9番村井が落ち着いてヘディングで合わせゴール。これで関東一はリードを2点に広げる。試合終了間際にも交代したばかりの16番今野綾仁が、ループでゴールに迫るなど、最後まで攻める姿勢をみせた関東一が2-0で勝利した。都立東大和南は後半の途中まで善戦するも、試合の流れを読みながら、常に的確に修正をしてくる関東一の試合運びの前に敗れ去った。

( 文・写真 石津大輝)