MF加藤蓮のダイレクトボレーで流経大柏が〇 夏冬2冠への挑戦権を得る

 準決勝の会場となる埼玉スタジアム2002に戻ってきた4チーム。決勝の舞台に立つのはどのチームになるのか。

 第1試合の対戦カードは全国総体覇者の千葉県代表流通経済大柏と2年連続準決勝進出を果たした栃木県代表矢板中央がぶつかった。立ち上がりは互いリスクをおかさず、ロングボールを多用しながらの攻防になる。前半2分、セカンドボールを拾った右MMF10番菊地泰智がミドルレンジから今ゲームのファーストシュートでゴールを狙うがこれはゴール上外。セカンドボールでの勝率でやや勝る流通経済柏がボールを保持する時間が多くなる。

 両サイドMFが攻撃にアクセントをつける。右MF10番菊地泰智がゲームを読みながら最善のプレーを選択し、左サイドの19番石川貴登が巧みなドリブルで相手に仕掛けて両サイドからの攻撃を展開する。矢板中央は4番白井陽貴を中心に持ちこたえ、攻撃を跳ね返す。矢板中央も徐々に相手のプレッシングにも慣れ始め攻撃に転じる。長身FW11番望月謙にボールが入るようになるとタメができ、人とボールが動きながら流動的な攻撃を展開。しかし堅守の両チーム同士の前半は決定機がないままスコアレスドローで後半へと折り返す。

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