吉原健太郎さん

 直井学科長は目を輝かせながら、こう抱負を口にした。    

 プロフットボール学科は全員がプロ選手を目標にしているわけではない。一期生の吉原健太郎さん(2年)の夢は、プロサッカークラブの分析(アナリスト)担当に就くことだ。

 静岡県出身のMF吉原さんは強豪の常葉橘高校で活躍し、プロを目指して九州産業大学に推薦入学。ここで才野倭ヘッドコーチ(現セレッソ大阪分析コーチ)と出会い、分析や指導に興味を抱くようになった。「頑張ればプロも夢ではないと思いましたが、8月頃に“分析を学びたいなら一人前に育てます”という橋谷さんのSNSを見た瞬間、これだと思って大学を辞め、ここに入学することを決めました」と説明する。    

 橋谷さんとは、栃木シティの橋谷英志郎インディビジュアルアナリストのことで、プロフットボール学科で授業を受け持っている。    

 吉原さんは今年1月から栃木シティに帯同し、試合のビデオ撮影などを担当。今後は「栃木シティと契約してもらえるよう監督さんが求めるタスクをこなし、来季は即戦力になりたい」と青写真を描く。    

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