新潟県出身の1年生、内山陸さん

 新潟県出身の1年生、内山陸さん(18)は宮城の強豪・仙台育英高サッカーのFWだったが、3年生の時に負ったけがのため選手を断念。「その時チームのサポート役を務めた経験から、人の役に立つ仕事がしたくなったんです。ウェブサイトで学校の存在を知り、この学科を選びました」と言う。

 4月は座学で基礎を学び、5月半ばから初めて実習をこなした。実習に当たりどんな指導を受けたのか? 「例えば給水ボトルや道具の置き方。置く位置は選手やコーチングスタッフがスムーズに行えるよう配慮することが重要です。現在は3人で担当しているので、役割分担をしっかり確認しています。今後、一人で担当する時は何をどうしたらいいのかを学んでいる最中です」

 卒業後はJリーグのクラブで働くのが夢。「ホペイロになりたいので、2年間のうちに何でも一人で動けるようになりたい」と抱負を語った。

 荒井学科長は「今は主務、ホペイロなど分業制になりましたが、私の頃は何でもやりました。そうでなければマネージャーにはなれませんでした。試合と練習がうまくいくように、環境を整えるのがマネージャーの役割なので大変ではありますが、すごくやりがいのある仕事です」と、酸いも甘いもかみ分けた経験者は断言した。        

(文・写真=河野正)

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