鈴木大誠(画像は選手名鑑より)
■“昨日の敵は今日の友”選手権決勝で対峙した2人の主将は大学でチームメイトに。
星稜を悲願の日本一へと導いた立役者、DF鈴木大誠は筑波大学へと進学する。これまで抜群のリーダーシップを誇り、ピッチ上では守備の要として最終ラインを統率する役割を担ってきた大型DFは大学サッカーでも日本一を目指して戦うことを決めた。
その鈴木と選手権決勝のピッチで固い握手を交わしたのは前橋育英を率いたMF鈴木徳真。中盤の底から高精度のパスを供給し、守備面でも持ち前の危機察知能力を武器に幾度となくピンチの芽を摘み取るなど攻守にいぶし銀の働きを見せる世代屈指のMFは大学への進学を決意。各年代で日本代表に選出された実績を持つだけにプロアマ問わず争奪戦となったが、「高校→大学」の道を筑波大学で歩むことを決めた。
選手権決勝を彩った両雄はこの春共に名門の門戸を叩く。活躍の場を大学サッカーへと移した2人が同じピッチで戦う姿はサッカーファンにとってたまらないだろう。
■プロへの誘いも断って大学への進学を決断した選手も。
前述の鈴木徳真をはじめ、大学進学を選んだ選手の中にも当然プロからのオファーを受ける場合が多い。全国大会で大きな功績、インパクトを残したり、世代別の日本代表などで活躍したりしていればなおさらそうであろう。今季、FC東京U-18から早稲田大学への進学を選んだのはFW蓮川雄大。2014年シーズンはプリンスリーグ関東でもゴールを量産し、チームのプレミアリーグ昇格に貢献した生粋の点取り屋は、トップチーム昇格を期待されながら「Jユース→大学」へと進んだ。今後は2種登録選手として最終的にはトップチーム昇格を目指すこととなる。